黄真伊(ファン・ジニ)/朝鮮王朝の美女物語1

徐敬徳との出会い

黄真伊を妾にしようとする男は大勢いたが、彼女はそういった男たちの誘いをことごとく断り続けた。男尊女卑の朝鮮王朝において、これほど男たちを手玉にとったのは、彼女くらいだろう。
多くの男を“とりこ”にした黄真伊だが、1人だけ彼女の魅力に屈しなかった人物がいる。それが、当時最高の儒学者であった徐敬徳(ソ・ギョンドク)だ。
彼は黄真伊がいくら誘惑しても、少しも動じなかった。逆に、深い知識と落ち着いた雰囲気に、黄真伊のほうが心酔していった。そして、彼女は徐敬徳に弟子入りして、儒学を学び始めた。
尊敬していた徐敬徳から様々なことを学んだ黄真伊は、妓生でありながら一流の儒学者にまで成長した。




黄真伊は、それだけの美貌と知識を持っていたのだから、本来ならもっと明るい人生を歩んでいたかもしれない。本当に彼女に関する史料が残っていないのが惜しまれる。

敬恵(キョンヘ)王女/朝鮮王朝の美女物語2

淑嬪・崔氏(トンイ)/朝鮮王朝の美女物語3

張禧嬪(チャン・ヒビン)/朝鮮王朝の美女物語4

金万徳(キム・マンドク)/朝鮮王朝の美女物語5

光海君(クァンヘグン)と仁祖(インジョ)の宿命1「宣祖の死」

英祖(ヨンジョ)と思悼世子(サドセジャ)の悲劇1「老論派の陰謀」




固定ページ:
1

2

関連記事

特集記事

ページ上部へ戻る