金万徳(キム・マンドク)/朝鮮王朝の美女物語5

済州島を襲った災害

金万徳が順風満帆な暮らしを始めた頃、1796年に済州島を大型の台風が襲った。秋の収穫を前に農作物の多くが被害を受け、多くの島民が飢えに苦しんだ。本土からも支援物資は届いたが、済州島のいたる所で島民の遺体が野ざらしになっていた。
これ以上、島民たちが苦しむ姿を見たくなかった金万徳は、全財産を投げ売って大量の食糧を仕入れ、島民に平等に配布する。これによって済州島の民は救われた。
彼女の功績は時の王・正祖(チョンジョ)にも伝えられた。金万徳は、「都の漢陽(ハニャン)を見学し、金剛山(クムガンサン)に登ってみたい」という小さな願いを申し出た。




当時、済州島出身の女性が、漢陽に行くことは禁じられていた。しかし、正祖は彼女の功績を讃え、都に招待した。済州島が生んだ女傑の生きざまは、今も韓国で高く評価されている。

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