善徳女王の予言
そんな彼女は霊感が非常に強く、2つの予言をしている。その予言に関する逸話を紹介しよう。
1つ目は、百済の兵が攻めてくるのを予言した話だ。
ある夏の日、善徳女王は王宮の西にある池にヒキガエルたちが集まっているのを見た。彼女は、ヒキガエルたちが怒っている表情をしているのに気づいて、「敵が攻めてくる」と予言し、兵に討伐を命じた。
善徳女王の命を受けた新羅の兵たちが出陣すると、そこには500人の百済の兵が隠れていたのである。新羅の兵たちは、油断していた百済の兵たちを急襲して全滅させた。善徳女王の予言により、新羅は危機を逃れることができたのである。
2つ目は、自分の死期を予言した話しだ。
善徳女王が亡くなったのは647年だが、その年に彼女は自分の死期を予言した。実際に善徳女王は、その予言の日に亡くなっている。民衆たちは、名君だった彼女の死をとても悲しんだ。