古代の国王伝説6「大祚榮」

高句麗の誇りを受け継いだ国

渤海は、高句麗の遺民たちが中心となり、「高句麗の誇り」を受け継いだ国だったが、大祚榮は、満州地方の異民族たちも国民として受け入れていた。一般的には、高句麗の遺民たちが河川上流の支配層となり、異民族たちが下級層としての生活を与えられたとされている。
また、異民族たちとの連携により、唐の妨害を受けず、独立した国家運営が可能だった。難攻不落の渤海に対し、唐は国家としての自立を認め、固有の年号の使用まで許した。
大祚榮の息子である2代王・武王(ムワン)は、即位すると同時に、渤海の軍事力の強化に注力した。武力を背景にした強引な対外政策を行ないながら、国土を広げていった。




こうして、渤海の王たちは、強大な国家を築くことに成功し、10代王・宣王(ソンワン)の統治時代には、領土も内政も充実して「海東の盛国」と呼ばれるまでに成長した。

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