おどろき朝鮮王朝4「世祖(セジョ)の非道」

王の座を奪った首陽大君

金宗瑞を殺害した首陽大君は王である端宗のもとへ行き、「国の乗っ取りを考えていた金宗瑞を処罰しました」と報告した。その後、王命を出させて高官たちを招集させると、首陽大君の側近が、集まった高官たちを王宮の狭い門から1人ずつくぐらせて、首陽大君に批判的な高官たちを殺害した。
それによって、政権の高官たちはすべて首陽大君の息のかかった者たちになり、政権の重職を独占したのである。そして1455年に、首陽大君は甥の端宗を上王(サンワン)に祭り上げて、7代王・世祖(セジョ)として即位した。
朝鮮王朝では、王位をめぐるような事件が多く起こっている。今回の世祖による王位強奪事件もそうだが、特に多かったのが親族同士による骨肉の争いである。




いくら王の座をめぐるものだとしても、親族同士の争いは本当に悲惨なできごとであることは間違いない。

おどろき朝鮮王朝1「太祖(テジョ)の乱心」

おどろき朝鮮王朝2「太宗(テジョン)の剛腕」

おどろき朝鮮王朝3「文宗(ムンジョン)の不覚」

おどろき朝鮮王朝5「仁粋(インス)大妃の脅迫」

おどろき朝鮮王朝6「燕山君(ヨンサングン)の悪行」

おどろき朝鮮王朝7「光海君(クァンヘグン)の没落」




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