惨めな最期
王命を受けて尹氏のもとを訪れた使者は、彼女がしっかりと反省していることを確認した。
自分の見た通りのことを王に報告しようと思っていた使者だが、成宗のところへ戻る途中で仁粋大妃に呼び止められる。彼女は、使者を脅して「尹氏はまったく反省していなかった」と伝えるように強制した。
結局、使者は自分で尹氏が反省している様子を見ていたにもかかわらず、成宗にありもしない事実を報告してしまう。
それを聞いた成宗は激怒した。
その末に尹氏を死罪にしてしまった。
惨めな最期となった尹氏。
それは自らの嫉妬心が招いた結果と言わざるを得ない。
文=康 大地(コウ ダイチ)