憎まれすぎた悪女の張緑水

朝鮮王朝は破産寸前

内命婦(ネミョンブ/日本でいえば大奥のこと)で従四品以上の女性というと、すなわち側室を意味している。燕山君は宮中の慣例を無視して、いきなり張緑水を側室として遇した。
すぐに張緑水は強欲ぶりをあらわにした。そんな彼女をつけあがらせていたのが、宮中で荒れ続ける燕山君だった。
当時の王室は乱れていた。張緑水を寵愛する燕山君は毎晩のように酒宴を開き、酒池肉林を繰り返した。
王の威光を利用して、張緑水も宮中でやりたい放題だった。
倉庫の財宝を勝手に自分の家に運んだり、王家が抱える金で自分の派手な装身具をつくったりした。




側近が止めるのも聞かず、張緑水は国家の富を私物化したのである。
燕山君と張緑水の浪費によって、朝鮮王朝は破産に近い状態となった。すると、燕山君は民衆に高い税金をかけ、高官たちの資産も没収しようとした。
(ページ3に続く)

暴君をそそのかした悪女・張緑水(チャン・ノクス)!

中宗が即位した後の燕山君と張緑水はどうなったか?

張緑水(チャン・ノクス)/朝鮮王朝人物紀行20

上最悪の暴君と呼ばれた10代王・燕山君(ヨンサングン)/朝鮮王朝国王列伝10

おどろき朝鮮王朝6「燕山君(ヨンサングン)の悪行」




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