申師任堂(シンサイムダン)/朝鮮王朝の美女物語7

良妻賢母

1522年、19歳になった彼女は、李元秀(イ・ウォンス)という青年と結婚した。しかし、申師任堂を溺愛していた父は、結婚の条件として彼女を自分の手元から離さないことを約束させる。
申師任堂が結婚して数カ月で父は亡くなるが、その願いを尊重したいと思った彼女は、3回忌がすぎるまで実家から離れなかった。その後は、李元秀の家で暮らしたが、その時も頻繁に実家に通うほど孝行心が強かった。また、申師任堂は家族だけではなく、嫁ぎ先の両親も大事にした。
申師任堂は李元秀との間に4男3女を授かった。夫がお金に無頓着だったこともあり、彼女はいつも質素倹約に努めた。しかし、自分の生活が辛くなろうとも、子供の教育に心血を注いだ。
その結果、三男の李珥は朝鮮王朝儒学者の中で最も有名な1人にまで成長した。




一方、夫である李元秀は科挙に合格するまで10年間学業に専念したいと言って、家を出て行ったことがあった。
しかし、彼はたった数日であきらめて帰宅してしまう。
(ページ3に続く)

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