『不滅の恋人』の王子2人は歴史的にどんな人物だったのか(再読版)

NHKの総合テレビで日曜日の午後11時から放送されている『不滅の恋人』。このドラマでは2人の王子が激しく対立する。それがストーリーの骨子になっているのだが、史実のうえでは2人の王子はどんな人物だったのだろうか。





幼い王が即位

『不滅の恋人』に出てくるイ・ガンは歴史的に首陽大君(スヤンデグン)のことであり、イ・フィは安平大君(アンピョンデグン)のことだ。2人とも、朝鮮王朝最高の名君と称された4代王・世宗(セジョン)の息子で、二男が首陽大君、三男が安平大君だ。世宗の王位を継いだのは長男の文宗(ムンジョン)だ。彼は1450年に即位した。しかし、文宗は即位して2年あまりで世を去った。残された長男が6代王・端宗(タンジョン)として即位するが、11歳だったので王位は決して安泰ではなかった。特に首陽大君は不満だった。しかし、文宗の側近たちは反対勢力を力づくで抑えようとした。幼く力のない端宗はそうした争いをただ見ていることしかできなかった。王宮の内部で対立が激しくなっていった。そして、さらに対立をあおったのが首陽大君だった。




彼は文宗の側近だった金宗瑞(キム・ジョンソ)の失脚を画策した。一方、なんとしても端宗を守りたい金宗瑞が頼りにしたのが安平大君だった。
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『不滅の恋人』のイ・フィこと安平大君(アンピョンデグン)は誰なのか

『不滅の恋人』のイ・ガンのモデルは首陽大君(スヤンデグン/世祖〔セジョ〕)!

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