女性の服装/朝鮮王朝百科11

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王族女性が着た唐衣

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補(ポ)は丸い刺繍のことで、胸、肩、背中に付けた

王族女性が着た唐衣(タンイ)

〔唐衣(タンイ)/王族女性用〕
唐衣は、一応は儀礼用の服装である。
しかし、王族女性は日常的に唐衣を着ていた。
なぜなら、王宮内では目上の人に会うことが多いので、失礼にならないように儀礼用の服装を常用していたのだ。
なお、王族女性は唐衣に金の文様を使うことを許されていた。それだけ、衣装が絢爛豪華に見えた。
また、補(ポ)と呼ばれた丸い刺繍を胸、肩、背中に付けていた。
この補は、王妃の場合は龍や鳳凰がよく使われ、王女ならば花の文様が多かった。




そして、唐衣というと、特徴的なのが前の部分が長く垂れていることだ。この中に両手を隠すのが、高貴な女性の身だしなみだった。
なぜなら、朝鮮王朝の国教になっていた儒教の倫理観では、女性が素肌を出すことが敬遠される傾向にあったからだ。
(ページ3に続く)

王の名前/朝鮮王朝百科1

身分制度/朝鮮王朝百科2

儒教/朝鮮王朝百科3

男性の冠/朝鮮王朝百科10

男性の服装/朝鮮王朝百科12




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